ご挨拶
在チェンナイ日本国総領事館のホームページへようこそ。
在チェンナイ総領事として2011年4月に着任しました中野正則と申します。インド勤務は今回が初めてですが、これまで隣国スリランカでの勤務経験があり、またチェンナイがマドラス(注)と呼ばれていた頃に何度か出張等で訪れたことがあり、熱帯の緑豊かなチェンナイの街を見ながら懐かしい気持ちを覚えています。
申すまでもなく日本とインドは仏教を通じた長い歴史と文化の絆で結ばれ、また共に民主主義国家として、近年両国の関係は政治、経済、文化交流等の幅広い分野で発展・拡大を続けています。特に今回の東日本大震災の際には、インド政府からの多くの支援物資の供与や支援隊の派遣に加え、民間ベースでも数多くのお見舞い状や寄付金が寄せられるなど、両国間、両国民間の友情と絆なの深さを改めて実感しています。私も当地で様々な行事に参加する度に、当地の多くの人々から日本の被災者の方々に対する暖かい思いやりや日本との厚い連帯の心情が伝えられ、インドの方々の優しいお心に大変感銘を受けています。
このような関係を踏まえ、最近の日印間の経済関係は更に一層緊密化の度合いを深めつつあり、当州を始めとする南インドに進出する日本企業の数も着実に増加を続けています。チェンナイを州都とするタミルナドゥ州を例にとると、過去3年間に進出日系企業数は65社から240社と4倍近くにも急増しています。こうした経済関係、人的交流の拡大に伴い、当館としては、当館管轄地域に在住、活動される邦人の皆様方に対する領事サービスの一層の向上に努めるとともに、当館の管轄地域であるタミルナドゥ州、アンドラ・プラデシュ州、ケララ州、プドゥチェリー中央政府直轄領の人々の我が国に対する理解を深めるべく積極的な情報発信に心掛けていきたいと思っています。
明年(2012年)は日本とインドの外交関係樹立60周年という記念すべき節目を迎えます。私共としては日印関係のより一層の推進に向けて引き続き尽力していく所存ですので、皆様のご支援を賜れれば幸甚です。
2011年6月
在チェンナイ日本国総領事
中野正則
(注)1996年9月に旧名マドラスからチェンナイに改称。